[室温検証] EESLISMモード 床暖房(電気ヒーター式)編
ホームズ君「省エネ診断エキスパート」パッシブ設計オプション (以下「パッシブ設計」とする)は、動的熱負荷計算による室温計算が可能です。時々刻々と変化する気象条件(外気温や日射量など)や周辺環境による日影の影響を考慮した計算を行う画期的なソフトウェアです。開発にあたっては、シミュレーション結果と実際の室温の実測データの比較を行い、計算された室温の確からしさの検証・フィードバックを行っています。
『床暖房(電気ヒーター式)編』は床暖房を設置した住宅においての室温の実測とシミュレーション値の比較に関するレポートです。
※「パッシブ設計」はVer4.35で室温動的熱負荷計算の計算エンジンとして従来のEESLISMに加えEnergyPlusを追加搭載しました。本レポートは「パッシブ設計」Ver4.13で計算エンジンとしてEESLISMを使用して作成したレポートです。
室温の実測と比較検証の方法
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スマートワトソン君無線温湿度計「温エアー」・無線表面温度計「温サーフェス」(インテグラル製)を⽤いて、各物件の外気温、部屋ごとの室温を計測しました。
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⽐較検証をするにあたり、出来る限り実測に近い条件でのシミュレーションをするため、各物件の計測地、計測⽇の外気温、湿度、⽇照時間(気象庁のデータベース)、さらにこれらを元に推定した⽇射量、夜間放射量を求め室温を計算しました。
結果
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実測とホームズ君「パッシブ設計」のシミュレーション値を比較したところ、室温についても、床表面温度についてもおおむね一致した。
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床表面温度についてあった若干の差異については、以下と考えられる。
- 床暖房稼働時間帯で実測ではゆるやかに上昇しつづけた点については、床暖房製品固有の温度制御方法の特徴によると考えられる。
- 停止後の下降についてはシミュレーションでは温度降下後の実測がシミュレーション値より1.0℃程度高く推移した点については、実物件ではテーブルやソファといった家具の影響が考えられる。家具によって、床からの放射や伝導が家具によって抑えられたと考えられる。家具のないキッチンにおいては、ほぼ、実測と差異がみられなかった。
レポート
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