[H11年基準] 夏期日射取得係数(μ値)とは
夏期における日射の入りやすさをあらわします。
μ値が小さいほど、日射が入りづらく、冷房効率が高くなります。
※建物に侵入する日射量:部位ごとに侵入する日射量の総和
部位ごとの建物に侵入する日射量
各部位から侵入する日射量は下表の計算式より求めます。
開口、外壁は部位の方位に応じた方位係数(ν) を乗じます。
部位 | 計算式 |
---|---|
屋根 | 屋根の水平投影面積×夏期日射侵入率(η)×方位係数(ν) ※ |
外壁 | 外壁面積×夏期日射侵入率(η)×方位係数(ν) |
開口 | 開口面積×夏期日射侵入率(η)×方位係数(ν) |
※屋根の方位係数は常に「1.0」
地域区分と部位の方位より方位係数(ν)を求めます。
地域別の方位係数(ν)
方位 | 地域区分 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
Ⅰ | Ⅱ | Ⅲ | Ⅳ | Ⅴ | Ⅵ | |
東・西 | 0.47 | 0.46 | 0.45 | 0.45 | 0.44 | 0.43 |
南 | 0.47 | 0.44 | 0.41 | 0.39 | 0.36 | 0.34 |
南東・南西 | 0.50 | 0.48 | 0.46 | 0.45 | 0.43 | 0.42 |
北 | 0.27 | 0.27 | 0.25 | 0.24 | 0.23 | 0.20 |
北東・北西 | 0.36 | 0.36 | 0.35 | 0.34 | 0.34 | 0.32 |
【参考1】開口の夏期日射侵入率(η)
ガラスと日射遮蔽物の組み合わせより、η0値を求めます。
η0値に、日除け等の補正係数fcを考慮してη値を求めます。
窓のη0値(ガラスと日射遮蔽用付属部品の組合せで定まるη0値)
ガラスの仕様 | 日射遮蔽物等の種類 | ||||
---|---|---|---|---|---|
なし | レースカーテン | 内付けブラインド | 紙障子 | 外付けブラインド | |
普通複層ガラス | 0.79 | 0.53 | 0.45 | 0.38 | 0.17 |
低放射複層ガラスA (空気層12mm) |
0.75 | 0.55 | 0.49 | 0.44 | 0.16 |
低放射複層ガラスCM (空気層12mm) |
0.59 | 0.47 | 0.43 | 0.40 | 0.14 |
普通単板ガラス | 0.88 | 0.56 | 0.46 | 0.38 | 0.19 |
補正係数fcの求め方
【参考2】開口以外の夏期日射侵入率(η)
部材のU値に係数0.034をかけた値を、η値とします。