地域型住宅グリーン化事業

よくわかる木構造

本ページは、地域型住宅グリーン化事業評価事務局の情報に基づき内容を要約して掲載しています。

地域型住宅グリーン化事業とは、地域における木造住宅の生産体制を強化し環境負荷の低減を図るため、地域の工務店や木材関連事業者等が連携して取り組む、耐震性能や省エネ性能に優れた良質な木造住宅等の整備を支援するものです。
地域の住宅産業に関係する各事業者がグループを作り、家づくりの考え方や性能・維持管理に関連する個別のルールを策定し、木造の地域型住宅として供給します。グループは、原木供給事業者・製材・建材・設計・中小工務店（年間50戸程度未満の供給事業者）等から構成されます。
なお、本事業は平成27年度から始まりましたが、平成24年～26年度の地域型住宅ブランド化事業が前身となっています。

令和５年度　地域型住宅グリーン化事業

令和５年度の地域型住宅グリーン化事業のグループ募集は終了しています。

補助対象となる住宅

【長寿命型】認定長期優良住宅
ZEH 水準以上かつ耐震等級3を満たす必要があります。
【ゼロ・エネルギー住宅型】ZEH、Nearly ZEH、ZEH Oriented
ZEH 水準以上であっても壁量計算による耐震等級1の住宅は、補助の対象となりません。

補助金申請タイプ

通常タイプ
住宅本体部分と加算部分を併せて補助します。（昨年度の補助方法と同じ）

こどもエコ活用タイプ
対象住宅（認定長期優良住宅等）に、こどもエコすまい支援事業の補助金（定額100万円）を活用しつつ、さらに加算部分（地域材加算等）の補助金を上乗せするタイプ。
　　　　　　
こどもエコすまい支援事業についてはこちらをご覧ください。

補助金の加算要件

補助対象となる住宅本体部分（長寿命型またはゼロ・エネルギー住宅型）の補助金に加えて、下記の要件の達成数により決まる補助金額が加算されます。
a)地域材加算（全て）　主要構造材（柱・梁・桁・土台）の全てにおいて「地域材」を使用する場合。
b)地域材加算（過半）　主要構造材（柱・梁・桁・土台）の50％以上において「地域材」を使用する場合。
c)三世代同居加算　補助対象の住宅が三世代同居対応住宅の要件を満たす場合。
d)地域住文化加算　地域の伝統的な建築技術の継承に資する住宅とする場合。
e)バリアフリー加算　第三者機関により住宅性能表示制度の高齢者等配慮対策等級（専用部分）の等級3以上と評価された住宅の場合。

補助金額

これまでの本事業における補助金の活用実績によって、適用される補助金額が異なります。
未経験枠：平成27～令和4年度の8年間の本事業において長寿命型（長期優良住宅）、ゼロ・エネルギー住宅型（ZEHとNearly ZEHとZEH Orientedの合計。認定低炭素住宅は除く）の各々の補助金を活用した実績が3戸以下の場合に活用できる枠
制限なし枠：実績に関わらず活用できる枠

▼通常タイプにおける区分別補助金上限額一覧

区分（住宅の性能）	活用実績	a)～e)の加算措置を 2つ以上利用^※1	a)、c)、e)のいずれかの加算措置の利用^※1	b)、d)のいずれかの加算措置の利用^※1	加算の利用なし
長寿命型（認定長期優良住宅）	未経験枠	105万円	95万円	85万円	70万円
長寿命型（認定長期優良住宅）	制限なし枠	95万円	85万円	75万円	70万円
ゼロ・エネルギー住宅型長期対応（ZEH、Nearly ZEH）	未経験枠	110万円	100万円	90万円	70万円
ゼロ・エネルギー住宅型長期対応（ZEH、Nearly ZEH）	制限なし枠	100万円	90万円	80万円	70万円
ゼロ・エネルギー住宅型 ZEH（ZEH、Nearly ZEH）	未経験枠	105万円	95万円	85万円	70万円
ゼロ・エネルギー住宅型 ZEH（ZEH、Nearly ZEH）	制限なし枠	95万円	85万円	75万円	70万円
ゼロ・エネルギー住宅型低炭素（ZEH Oriented、認定低炭素住宅）	未経験枠	80万円	70万円	70万円	70万円
ゼロ・エネルギー住宅型低炭素（ZEH Oriented、認定低炭素住宅）	制限なし枠	70万円	70万円	70万円	70万円

出典：地域型住宅グリーン化事業グループ募集要領を元に作成

※1：a)は地域材加算（全て）、b)は地域材加算（過半）、c)は三世代同居加算、d)は地域住文化加算、e)はバリアフリー加算とします。なお、a)と b)を併用することはできません。

▼こどもエコ活用タイプにおける区分別補助金上限額一覧（こどもエコすまい支援事業（定額100万円）を含んだ金額）

区分（住宅の性能）	活用実績	a)～e)の加算措置を 2つ以上利用^※1	a)、c)、e)のいずれかの加算措置の利用^※1	b)、d)のいずれかの加算措置の利用^※1	加算の利用なし
長寿命型（認定長期優良住宅）	未経験枠	135万円	125万円	115万円	100万円^※2
長寿命型（認定長期優良住宅）	制限なし枠	125万円	115万円	105万円	100万円^※2
ゼロ・エネルギー住宅型長期対応（ZEH、Nearly ZEH）	未経験枠	140万円	130万円	120万円	100万円^※2
ゼロ・エネルギー住宅型長期対応（ZEH、Nearly ZEH）	制限なし枠	130万円	120万円	110万円	100万円^※2
ゼロ・エネルギー住宅型 ZEH（ZEH、Nearly ZEH）	未経験枠	135万円	125万円	115万円	100万円^※2
ゼロ・エネルギー住宅型 ZEH（ZEH、Nearly ZEH）	制限なし枠	125万円	115万円	105万円	100万円^※2
ゼロ・エネルギー住宅型低炭素（ZEH Oriented、認定低炭素住宅）	未経験枠	110万円	100万円^※2	100万円^※2	100万円^※2
ゼロ・エネルギー住宅型低炭素（ZEH Oriented、認定低炭素住宅）	制限なし枠	100万円^※2	100万円^※2	100万円^※2	100万円^※2

出典：地域型住宅グリーン化事業グループ募集要領を元に作成

※2：こちらに該当する場合には、こどもエコ住宅支援事業単独での活用となります。

令和5年度事業スケジュール

グループ採択通知の発出前に着工（根切り工事又は基礎杭打ち工事に係る工事が開始された時点）を開始した木造住宅は補助対象となりません。さらに、原則として令和 5 年度内に完了実績報告に至らないものについては補助の対象とならないので注意しましょう。
グループ募集：　令和5年4月28日（金）から令和5年6月2日（金）18:00まで
採択発表：　令和5年6月中旬予定
交付申請：　グループ採択以降順次